モロッコラグ「アフニフ」について熱く語ってみる

モロッコラグ「アフニフ」について熱く語ってみる

商品やお店について熱く語る事をちょっと気恥ずかしく思っていましたが、
今日は熱く語ってみようと思います。

モロッコで出会ったハンドメイドラグマット「アフニフ」。
モロッコ国内では定番のラグマットですが、
日本ではまだまだ知っている人はごくわずかです。

モロッコの雑貨、特にラグマットの販売を考えるのであれば、
人気のボ・シャルウィットの方が売れたかもしれません。
でも、私はたまたま出会ったこのアフニフを可愛いラグマットだと思ったし、
日本の人にも広めたいという思いでショップを立ち上げました。

もし、アフニフがすでに日本でも人気の商品であったなら、
私はショップを立ち上げていなかったと思います。

もうひとつ、心に刻まれていることは、モロッコの女性の笑顔。

このアフニフは、ワルザザードというモロッコ地方都市の近郊で、
1~3ヶ月くらいかけて手作業でこつこつ織られます。
決して裕福ではない生活を強いられている家庭のお母さんが、
ラグを織る事で家計を助けています。

ラグが売れると、織り手の女性にもお金が入り、
彼女達の子供達にも少し贅沢をさせてあげられることができるかもしれません。

最初、私はガイドにそのような話をされて、「情に訴えられちゃったな」と、
思いつつラグマットを購入しました。

しかし、ラグマットのお店の女性が私が買ったラグを梱包をしながら、
心底嬉しそうな笑顔で私に何か話しているのを見て、
「この笑顔が見られただけでもいいか。」と思いました。

彼女がそのラグを織った人かどうかはわかりませんが、
彼女の後ろに、ラグを織った人と、その子供達の笑顔も見えた気がしました。

モロッコの田舎では、学校も行けず、
字が読めないような女性がまだまだ多く存在します。
旦那さんが蒸発したり、暴力を振るうことで離婚したりで、
生きて行くのに精一杯の女性もいます。

また、山間部の道を車で走っていた時の事、
ドライバーが「あなたみたいな人が歩いているよ」と窓の外を指すので見てみると、
私と同じくらい小柄な女の人が、自分の背丈ほどの木の枝を積み上げた荷物を
背負って歩いていました。

「あなたは都会に生まれてラッキーだね。ここに生まれていたらああしてたかもね。」と、
ドライバーは何の気無しに言った言葉でしたが、ちょっと考えさせられた言葉でした。

私はそんな大きな事はできないかもしれないけれど、
私がこのラグマットを紹介していくことで、少しでもモロッコの女性の生活が、
楽になってくれればという思いで運営をしています。

ボランティアというより、モロッコの女性も
自立してほしいなぁという気持ちでやっています。

私がどこまでその力になれるかはわかりませんが。。。

”アフニフ”は扱いやすくてかわいい魅力あるラグマットです。
その名前を心に留めていただけたら、幸いです。


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