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【モロッコ旅行記 Season4 】5日目 #06

【モロッコ旅行記 Season4 】5日目 #06
 
 
熱中症一歩手前のような感じで部屋に着いた途端、
ばったりとベッドに倒れこんでしまった。
 
しかし夕方ごろ、また夕飯問題をふと思う。
 
また10分も歩いてレストランに行くのはしんどいし、
お腹がそれほど空いているわけではないので、
タジンを食べるほどの食欲もない。
 
でも何も食べないと夜中お腹が空いて辛いだろうと考えていたら、
そう言えばグランタクシー乗り場に行く途中に
サンドイッチスタンドのようなものがあったのを思い出した。
 
そこなら5分かからないくらいで行けるし、軽めのものがある。
「頑張って行くか〜」と部屋から出た。
 
外出時にはフロントで翌日の朝食の事を聞かれるのだが、
明日はマラケシュに戻るので、そのバスの時間が早いので
朝食取れないかもと言うと、フロントの綺麗系のお姉さんが、
「それじゃ、夜のうちに用意しておいて部屋に届けますよ。」と言ってくれた。
 
外に出ると「なんじゃこりゃ?」というほどの数の人々が歩いていた。
お祭り?マーケットが行われているのか?
数件となりの広場にテントの出店がたくさん出ていたり、
移動式の遊具なんかも出ている。
 
ちょろっと覗いて見たら、民族衣装を売っていたり、
生活雑貨を売っていたり、お菓子や果物の屋台が出ていたりしていた。
「もっと元気だったらじっくり見ていくんだけどな〜」と、
人ごみにもまれながらサンドイッチスタンドへ。
 
サンドイッチスタンドで注文の品を待って座っていたら、
いきなり誰かがピトッとくっついてきて、びっくりして思わず見たら、
小さな男の子が満面の笑みでくっついていた。
 
ふと通りを見るとその子のお母さんらしき人が微笑んでいる。
 
外国人の私が珍しくて寄ってきたんだろう。
 
こんなくったくのない人懐っこさがモロッコのいい所。
向こうの警戒心のなさが、こちらの気持ちもオープンにしてくれる。
 
また人ごみをかき分けてホテルに戻るとフロントの人がいない。
鍵がないと入れない。。
女性が一人ロビーにいたので困っていると、
「買い物に行ってるみたい。」と教えてくれた。
 
仕方ないのでロビーでサンドイッチを食べながら待っていると、
さっきの綺麗系のフロントの女性があたふたと戻ってきた。
どうやら明日の私の朝食の買出しをしていたっぽい。
 
その後も部屋にいたら夜にそのフロントの女性がやってきて、
朝食セットのいろいろ乗ったトレーを
よいしょよいしょと抱えて届けてくれた。
 
フロントの人が自ら何でもやるのだな。
日本じゃお客さんをお待たせするよりも
スタッフを増やしてスマートに対応するのが当たり前だけど、
モロッコだと少しくらい待ってもいいじゃないか〜という気になる。
別にそれでもいいんだよね。スタッフは一生懸命やってくれてるし。
 
日本はいろんな事を急ぎすぎて、
完璧にしなきゃ!ってみんなカリカリしている。
きちんとする事はいい事だけど、何かが本末転倒な気がして仕方ない。
 
そしてそんな手間がかかってもきさくな笑顔の素敵な女性に
心を打たれないわけはないのであった。