平穏を願う「ファティマの手」
また最近、イスラムの名前を語ったテロ集団による悲惨な事件がありました。
イスラム教についてあまり馴染みのない日本人にとって、
またイスラム教は怖いというイメージがついてしまうなと残念な気持ちです。
写真はイスラム圏でよく見かける「ファティマの手」のモチーフ。
イスラム教開祖のムハンマドの娘「ファティマ」が慈悲深い女性だったことから、
このファティマの手を幸運を呼ぶアイテムもしくは、
魔除けの意味で飾ったり持ったりしています。
「邪視」という言葉があり、
人を羨んだり妬んだりするまなざしから身を守る意味もあります。
日本に住んでいても、「あの人はタワーマンションの○階に住んでいる」とか、
「子供は△△学校に行っているらしい」とか、可愛くてちやほやされる子を羨んだりとか、
人間である限り、そういう気持ちは表に出さなくても生まれてしまうこともあります。
でもそういう気持ちは幸せから遠ざかるという事も
イスラムの人たちは知っているのだろうなと思います。
人からの邪視を避けるだけでなく、
「そういう気持ちは良くないことだよ」と自戒する意味もあるんじゃないかな?と
私個人的には思っていますが。
そういう気持ちを持ったイスラムの人たちは、決して怖い人ではなく、
むしろ平和を愛する人々だと思います。
私も未だに「モロッコに行く」と言うと、
「え!あっちの方は怖いでしょう!?」と言われる事がたまにありますが、
確かにテロの被害に遭う可能性はゼロではないですが、
モロッコに限ってはそこまで差し迫った危機感はないですし、
イスラム=怖いというイメージが先行してしまっているのは残念に思います。
イスラム圏の人々も一般市民レベルでは普通に家族を大事にして、
普通に人々と上手くやっていこうとしてるんですよね。
報道されている集団は特殊な人々であり、本来のイスラム教とは別物だと思います。
誤解される事が多くて残念だったので、ちょっとこんな内容を書いてみました。