「星の王子様」のバラ

「星の王子様」のバラ

星の王子様の映画が上映されているようですね。
私はまだ見ていませんが、番宣をみるだけで泣きそうです。泣く

星の王子様はモロッコのサハラ砂漠が舞台だと言われていますが、
お話の所々にもモロッコを感じさせる場面があります。

星の王子様に出て来るバラは一般的な花屋さんでみかけるバラではなく、
写真の様なダマスクローズという品種に見えますよね。

中でも王子様がバラの咲きそろう庭に迷い込んだ場面は、
バラの町、ケアラムグナを彷彿とさせます。

ケアラムグナは有名なバラ(ダマスクローズ)の産地で、
4~5月頃はバラの収穫期。
バラ祭りも行われたりするようですよ。

私も4月にケアラムグナを訪れた事がありますが、
ローズウォーターなどを売っているお店の中には、
収穫したての鮮やかなピンク色のバラの花びらが山になっていて、
きれいでした。バラ

さて、この王子様がバラの庭に迷い込む場面、作品の肝でもあり、
とても好きな場面なのですが、重要な事を伝えています。

どんなにきれいなバラがたくさん咲いていても、
そこに絆がなければただのバラ。
お世話したり、時間を共有することでただのバラがなくてはないバラになる。
(これ、キツネでも同じことですね。)

確かに、単に街ですれ違う人には何の思い入れもないですが、
一度話をすれば無視できない存在になり、
時間を共有すればするほど(楽しい時間に限る)、
かけがえの無い存在になりますよね。

情とか愛とかって、そう簡単には育まれないものだと私も思います。
(お手軽な友情とか愛情とか、あまり信じないタイプです。)

「星の王子様」、シュールでわかりづらいって言う人もいるかもしれませんが、
深いお話ですので、まだ見た事ない方は映画でも本でもぜひご覧下さいませ。