モロッコ旅行記Season2<3日目>「マラケシュ」
三日目 「マラケシュ」~街歩きと人々とのふれあい~
スークを歩く人々(マラケシュ)
昨日の夜も宿泊客は私だけとのことで、静かにゆったり過ごしていたのですが、
ぼちぼち寝ようかなと思い始めた深夜12時前くらいに、にわかに下のロビーが騒がしくなりました。
10人近い外国人が大声で喋ったり笑ったりしています。
ドイツ人の8名様が次の日に予約入っているとは聞いていたのですが、
到着が早まったのか、別のご一行が急遽入ったのか。
そんな事を思いながらこの日も眠りに落ちました。
朝、ロビーで朝食をとっているとまわりの部屋からぽろぽろと50~60代くらいの外国人が出て来ました。
やはりドイツ人が一日早く着いたようです。
昨日の夜と同じくわいわい騒いでいます。
朝食は宿で食べずに、これから外で食べるらしい。(どの国もこの年代は元気だなー)
わさわさとしている中、一人もそもそと朝ご飯を食べていると、
ひかるさん達の居住スペースから同じくお宿のオーナーで、
ひかるさんの旦那さんのアリさんが起きてきました。
キッチンでお茶を入れながら、そこにドイツ人達がいるのに私に向かって
日本語で「うるさいねぇ~?」と言うので、思わず笑ってしまった。
アリさんは日本語が喋れますが、奥様仕込みのせいか、ちょっと可愛い日本語を話します。
ひかるさんによると数カ国後話せるらしく、その都度話し方も変わるようで、
日本語の時は穏やかに、フランス語の時はインテリっぽい話し方になるようです。
こちら、もう一人の宿の住人(?)、アンちゃん。鼻が黒ハート??
さてさて朝食を食べて、私も活動開始!!
午前中は今度は一人でスークで買い物です。
昨日教えてもらった道順をノートにメモしておいたので、それを頭に叩き込んで出発です!
左は宿のドア。ここだけでなく看板も目印もないお宿が多い。
隠された秘密のドアを開けると中は別世界。
道ではジュラバというねずみ男みたいな服を着た人をよく見かけます。
屋根のあるスークの前まではスムーズに来ましたが、そこからは慎重に目印を探します。
赤いドラム缶のある所まで来て、次にまた覚えの無い分岐が。
片方はそのまま進むと外に出そうで、「いや、昨日は外に出ていない」と、
引き続きスークの中にぐんぐん入って行きます。
途中にはお店がたくさんあるのですが、店先に座っている店員にひっきりなしに声をかけられます。
「ジャパン!?」とか「コニチハー」とか「ビンボープライス!(←なんじゃそりゃ)」とか。
道順をおさらいしつつ、なるべく大人しめで良さそうなお店をチェックしながらスパイス広場を目指します。
色とりどり、キラキラ輝くお店たち。少し周りを見る余裕も出てきました。
狭くてごちゃっといろんなお店が並んでいる感じは、まるで異国情緒あるドンキホーテと言ったところ。
そして途中「あれ?」と何度か思ったものの、無事にスパイス広場に到着。やったー!!
とりあえず行きのルートはオッケー。今度はまた来た道を戻りながらお買い物スタート!!
色とりどりのタッセルキーホルダーのお店が目に入り、タッセルいくつか欲しかったので様子を伺うと、
大人しい感じのお兄ちゃんが店番をしていたので、「ここならいいかな?」と、中に入ってみました。
何本か選んだ後、価格交渉も納得プライスまでスムーズに行ったのでさくっとお買い物終了。(ほっ)
スークのお店は観光名所のフナ広場に近い場所よりも、
奥の方にあるお店の方が品質も良くて良心的な店が多いとか。
この辺りは結構奥の方なので確かにこの辺で買ったお店はどこも良い感じのおっちゃんばかりでした。
タッセルのお店を出てちょっと歩くと、素敵なミントティーグラスが目に入りました。
プリントのミントティーグラスもきれいだけど、ハンドペイントが施されたグラスは、とてもきれい。
じーっとグラスを見ていたらお店のおっちゃんに「見て行きなよ!」みたいに言われたので、
「よーし、行くか!」と中に入っていろいろ見せてもらいました。
ここはガラスのボトルやティーポットなんかも売っていて、ティーポットも欲しかった私は、
グラスセットとティーポットを数セットと、ガラスのトレーを買うと言ったら、
おっちゃんは予想外だったのか「えー!そんなに!」とご機嫌で、快く値引きもしてくれました。
ティーポットにつける小さなタッセルの飾りも色を選ばせてくれました。
色とりどりのキャンドルのボトル。タッセルもついていて可愛い♪
時々モロッコを旅した人のブログを見ていると、
値引き交渉でどれだけ値切ったかを武勇伝的に書いている人がいるけど、
自分が納得いく値段だったらいいやーと私は思ってしまいます。
だってお店の人もこの収入で生活しているんだと思うと、ある程度で折り合いつけないとねって思うのです。
(もちろん、明らかなぼったくりとは戦いますが!)
グラス屋のおっちゃんは、店内の写真を撮らせてくれただけでなく、
私にティーポットを持たせた写真も撮ってくれました。
二年前の旅の記憶からマラケシュのお店にビビっていた私ですが、
気持ちのよい取引ができると、とっても楽しいお買い物♪
おじさん(と言っても私より若いかも!?)が商品を包んでくれています。
しかしまだ二件目ですが、荷物がかなり重くなってしまったので、一旦宿に戻る事にしました。
帰り道も迷わずばっちり!もうこのルートは大丈夫!!
一旦宿に戻り、荷物を置いて、今度は新市街の方に行ってみることにしました。
ドゥカラ門を出て、大通りに出ます。
門の前は大きなロータリーになっていて、バスのターミナルもあり交通の要になっているような場所です。
この門の中と外も別世界。隠された中に魅力が詰まっているのが、人を引きつけてしまう。
門を中心にV字になっている大通りをとりあえず左に行ってみました。
まーっすぐひたすら歩いて行くと新市街に着きます。
新市街入り口の手前にガイドブックで見た入りやすそうなカフェがあったので、
そこでお昼を食べる事にしました。
ヘビーな食事が続くので、ここでは軽くオムレツを注文。
オムレツを頼んで、アホっぽく料理の写真を撮っていたら声をかけられ、
ぱっと見たら昨日会ったバイヤーさんでした。
まぁ、マラケシュと言っても東京とかに比べたら小さい街なので、
どこかでまた会うかもなと思ってはいましたが、こんなにすぐに会うとは。。。
ちなみにこのカフェはスイーツが美味しいらしく、手みやげを買うのにみなさんよく利用するようです。
(私はスイーツは食べませんでしたが。)
バイヤーさんもお友達に買って行くスイーツを買いに来たとの事でした。
新市街はセレブが多く住んでいるエリアなので、客層もどことなく品のある感じ。
メディナの雑多な感じとは全然違う雰囲気です。
カフェを後にし、「ふーん」「へー」という感じで少し新市街をぶらついた後、
またドゥカラ門付近まで戻り、マジョレル庭園の近くのスーパー「アシマ」に行ってみることに。
メディナと違い、整然とした雰囲気のギリーズ(新市街)。
最上階はすごいお金持ちが住んでいそう…。
またV字の所まで戻り、今度は右の方にまーっすぐ歩いて行きます。
10分ほど歩いて、アシマに到着したけど、中は薄暗くガラーンとしています。
「あれ?これ潰れてるのかな?」と中を覗き込んだけど、どう見てもスーパーという感じではなく、
薄暗くてちょっと怖かったので、そのまま道を引き返しました。
そして歩き疲れたので宿に戻って休憩することに。
宿の前ではちょうど近所の子供達が10人くらい遊んでいたので、
ちょっとコミュニケーションをとろうと思い、バッグに入れていた飴ちゃんをあげました。
そしてふと思いつき、部屋に戻ってカメラを取って来て、「写真撮ってもいい?」と、
アメで釣って(^ ^;)写真を撮らせてもらいました。
嫌がるかな?と思ったけど意外と普通に撮らせてくれて、でもモロッコの子供ってほんと可愛いなぁ~。
そのうち近所の大人が通ったりしたので、怒られたら嫌だなぁ~と写真を切り上げ、宿に帰ろうとすると、
何故か子供達に「マダ~ム!マダ~ム!」と追いかけられたので(アメがもっと欲しかったのかな?)、
「バイバ~イ!」と私も何故か慌てて宿の扉を閉めてしまった。
(ドアの外ではしばらく「マダ~ム!マダ~ム!」と呼んでいた。。)
あたふたしている私にひかるさんが「おかえりなさ~い」と出迎えてくれて、
そうだ!と「マジョレル庭園の近くのアシマって潰れたんですか?」と聞くと、
「あぁ、アシマは地下にあるんですよ!」と何とも意外な答が!!
潰れた訳ではなかったのね。。。
でもまた出かける気力もなく、夕方には我が妹がマラケシュに到着予定だったので、
このまま宿でゆっくりする事に。(外ではまだ子供達が遊んでいたし。。。)
そう言えばテラスがあったので、「出てもいいですか?」と聞くと「どうぞ。」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて屋上のテラスに出てみると、なんともぽかぽかして静かで居心地が良い!
お隣の建物のテラス。こちらも素敵な感じ♪
壁に沿ってサロン風の長椅子になっていて、そこでひかるさんやお掃除のお手伝いの女性は
横になって本を読んだり日向ぼっこをしていました。
いつもこうして午後はのんびりされているのかな?
こんな時間が持てるだけでかなりの幸せだよなーと思いました。
妹は4時頃には宿に到着するかな?と思っていましたが、結局着いたのは6時過ぎ。
なんとドバイで飛行機が3時間も遅れたらしい!!
妹は初モロッコなので、空港から専用車を手配していましたが、ドライバーさん、
3時間も待ちぼうけくらったそうで。。。(大変)
それから妹と出かけて豪華な雰囲気のレストラン(でも値段はそんなに高くない)で夕食を食べました。
レストランの天井から素敵なモロッコランプが下がっていました。
レストランから帰る時間帯でもまだ「マダーム!マダーム!」の子供達の声がどこかから聞こえていたので、
ドキドキしましたが、遭遇はしませんでした。