イケメン研修生
約一週間のモロッコの旅。
基本的にはベテランのドライバーガイドと二人旅状態でしたが、
モロッコ2日目のフェズからシャウエンに向かう朝、
一人の若者が助手席に乗っていました。
説明されたけどよくわからないままでしたが、
二日間くらい私の旅に同行していました。
なんとなく雰囲気を見ていると研修生だったようです。
名前はオーマ(21歳)。
アラビア語とフランス語しか話せず、英語が話せなかったので、
ほとんど私との会話がありませんでしたが、もの静かで優しい青年でした。
(モロッコ人は人懐っこいを超えて時としてウザい場合も多々あるので、
こういうタイプは珍しいのです。)
移動中寝てしまって
(3~4時間ただ車に乗っているだけなので、眠くもなるのですが)、
ベテランガイドに「こら!起きなさい!」と叱られるなど、
ちょっと新人らしい面も後部座席から見ていて面白かったのです。
しかもわりとイケメン。w
おばちゃんは記念に写真が撮りたいなぁとチャンスを伺いつつも、
言葉も通じないし恥ずかしいしでもじもじしていました。
景色の良い場所にさしかかった時、
私は景色の写真が撮りたいから車を止めてくれと、
ベテランガイドにお願いすると、
「少し離れた所に車を止めるから、ゆっくり撮っておいで。
オーマ、アテンドしてあげなさい。」と、
なんとも思いがけないチャンスが!!
景色やロバを撮るフリ(?)をしながら、
心は「チャンスは今しかない!」と、
「Photo OK?」と聞くと、
「Me?」とちょっと驚いた様子で、でも快く撮らせてくれました。
ですが、せっかくの唯一のチャンス、写真が上がってみたらピンボケー!!
(デジカメではなく、マニュアルのフィルムカメラで撮ってしまった。。)
しかも思ったより写りが小さい!!(いまいちイケメンが伝わらない!!)
ほんと、写真に心の動揺が表れているよね。(苦笑)
オーマとは4日目の朝お別れとなってしまいましたが、
彼なりにお手伝いをしてくれたので、気持ち程度のチップを渡そうとしたら、
ベテランガイドに困った様子で「どうしよう?」と訪ねて、
二人して「あー、いいよいいよ!!」と一度断ってきたのですが、
私が「My mind」と言ったらベテランガイドが「OK」と言って、
オーマはとても嬉しそうに笑いました。
彼が今後本当にガイドになろうとしているのかどうかはわかりませんが、
人をだますような事をしたり、
ずる賢い考えで利益を得ようとするモロッコ人も少なくない中、
良い仕事をすることで、お客さんに感謝される喜びみたいなものを
知ってくれたらいいなぁと思いました。
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