モロッコ旅行で覚えておくと役に立つモロッコの言葉
ヘッダーの画像は「シュクラン」と書いていあります。
「モロッコは何語ですか?」という質問を時々されますが、
モロッコの公用語はアラビア語になります。
あとはフランス語も割と通じます。
北部に行けばスペイン語も通じますし、
観光に携わっている人は英語が話せる人がほとんどです。
モロッコのアラビア語ですが、いわゆるアラビア半島や、
黒海の東側などで使われるアラビア語とは少し違います。
アラビア語のモロッコ方言の事を「ダリジャ」と言いますが、
他の地域では通じない(一部共通している言葉もありますが)、
モロッコ独自の言語になります。
ここではモロッコで覚えておくと便利な言葉を
いくつかご紹介いたします。
モロッコの言葉を覚える人はなかなかいないので、
一言でも現地で使うととても喜ばれますよ。
●アッサラームアレイコム
「こんにちは」を意味する言葉です。
「あなたの上に平安がありますように」という意味があります。
これはモロッコ以外のアラビア語圏でも共通の挨拶です。
ちょっと長くて覚えにくい人は「サラマリコム!」でも通じます。
スーク(市場)での買い物は値段交渉など緊張しますが、
お店に入る時に笑顔で「サラマリコム!」と言って入ると、
お店側の心象も良くなって、少し安くしてくれるかもしれません。
ちなみに「アッサラームアレイコム」と言われた時の
返しの言葉は「ワレイコムサラーム」(=「あなたにも平等あれ」)です。
私は咄嗟にこの言葉が出ず、つい同じく
「アッサラームアレイコム」と返してしまうのですが・・。
●シュクラン
これは「ありがとう」を意味する言葉です。
モロッコの人は「シュクラン」と言う時に胸に手を当てて言います。
「シュクラン」と言われたら
「ラ シュクラ アラワージブ」(どういたしまして)と返すと
通だと思われます。
(モロッコの人に「シュクラン」と言うと
「ウェルカム」と返って来る時も多いですが)
私はモロッコに行くと、とにかく「シュクラン」大連発です。笑
「シュクラン」も他のアラビア語圏で共通の言葉です。
●マルハバ
「ようこそ」「いらっしゃいませ」と言う意味です。
自分がこの言葉を言う機会は少ないかもしれませんが、
言われたら歓迎されているので、笑顔で返してあげて下さい。
「マルハバ」も他のアラビア語圏共通の言葉です。
●メズィヤーン
「いいね!」「Good」と言う意味です。
実際の発音は「ムジイェン」と言う感じです。
何かサービスを受けている時に言うと喜ばれます。
レストランでは食事中は「ムジイェン」、
お店を出る時は「カムジイェン」(=「カン メズィヤーン」)
「カン」は何かが完了した表現だそうなので、
「美味しかったです」「良かったです」となります。
●ズウィーン
「メズィヤーン」と並んで使えるのがこの「ズウィーン」です。
これは「可愛い」と言う意味です。
モロッコのスークで可愛い雑貨に出会った時に「ズウィーン」と言うと、
お店の人が「ズウィーン!カワイイ!」と喜んだりします。
ちなみに女性名詞と男性名詞があり男性名詞に対しては「ズウィーン」で、
女性名詞に対しては「ズウィーナ」になります。
私はどれが女性名詞でどれが男性名詞なのかわからないので、
どこでも「ズウィーン」と言っていると、
たまに「ズウィーナ!」と直されます。笑
●ブシャハール?
「いくらですか?」「How much?」と言う意味です。
お店とかでこれを言うと
「アラビア語喋れるの!?」と食いつかれたりします。笑
発音のコツとしては「ブシャハール」のハは、
カとハの中間ような音(ハの方が強め)になります。
説明が難しいですが、ハと言いつつ
喉の奥の方でカの音を出す感じ?(わかるかな?)
この発音はけっこう良く出てきます。
●ワッハとラ
これは簡単ですし覚えておくと便利です。
「ワッハ」は「OK」と言う意味です。
ここのハの発音も先の「ブシャハール」と同じく、
ハとカの中間音です。
対して「ラ」は「NO」です。
私はラグ屋さんで良く使います。
たくさんのラグを床に敷いて見せてくれますが、
選別するのにこれは「ワッハ」これは「ラ」と言う風に分けていきます。
その他の場面でもお店やレストランで「これはどうですか?」とか、
何かを問われた時に「ワッハ」や「ラ」を使うとウケると思います。
●マケイン ムシュキル
ちょっと覚えにくいですが、これも使う場面はわりとあります。
意味は「問題ない」「ノープロブレム」です。
サービスを提供する側が心配そうに何かを訪ねた場合、
特に問題なければ「マケイン ムシュキル」と言うと、
相手が笑って場が和みます。
この言葉も普通の観光客レベルではあまり使わないので、
通っぽく思われます。
●インシャアッラー
自分が使うことはあまりないですが、
モロッコ人に言われることは良くあります。
直訳すると「神が望むなら」と言う意味ですが、
約束事の後などに良く使われます。
約束しても神様の采配次第でどうなるかわからんよという事です。
約束を煙に巻きたい時にも使われます。
私はワルザザートの方のラグ屋に言った時に値切りすぎて
「ダメダメ、インシャアッラー!」と追い返された事があります。。
「また機会があったら来な!」という感じで使われたと思います。
以上、私がモロッコでよく使うアラビア語(ダリジャ)でした。
たくさんの言葉は私も話せませんが、
この位だけでも覚えておけば旅がより楽しくなると思います!